八ヶ岳西麓 二拠点生活

海外居住中にもかかわらず、八ヶ岳西麓での二拠点居住を目指している50代夫婦の土地探し、家づくり、二拠点居住準備を中心としたブログです。将来的には移住を予定しています。

間口と奥行

以前、間取りのことを記事にした時に、開口部の大きさや窓の高さ(2000mm)を目一杯広げるのではなく、少し絞った方がいいと思っているという趣旨のことを書きました。

実際に、真夏のビーチの直射日光には耐えられないというか、木漏れ日くらいの方が心地よく感じるというか、まぁ要は年をとっただけのような気もしますが。

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そんな時に、伊礼先生が対談の中でこんなことをおっしゃっていました。

(以下引用)

大開口で天井高の空間は開放的で気持ちがいいですよね。私も、二間開口でフルオープンの設計を取り入れることがありますが、その場合、上の部分は壁にして明るくなりすぎないようにコントロールしています。
大きな開口部をつくるときは、開口部と同じかそれ以上の奥行きをつくらないと、部屋の隅から隅までが明るくなりすぎてしまいます。開口部は明るいけど、少し奥まった所には暗い部分もある。そんな陰影がある建築が「粋」だと思いますね。

(引用終わり)

なるほどなぁと。照明の考え方にも通じるかもしれませんが、明るいところと暗いところを作ることで、空間に奥行きと広がりを与える。間口よりも奥行きを取るというのは、実際には、予算や敷地、面積の制約などで難しいことも多いと思いますが、効率性一辺倒ではないちょっとしたゆとりや視点の持ち方が大事なのだと思った次第。

住宅や建築というのは本当に奥が深い。