八ヶ岳西麓 二拠点生活

海外居住中にもかかわらず、八ヶ岳西麓での二拠点居住を目指している50代夫婦の土地探し、家づくり、二拠点居住準備を中心としたブログです。将来的には移住を予定しています。

どうして天井高2380mm

一般的な天井高は2400mmです。これまで、何回か天井高の話をしてきて、天井の高低差や変化が居心地の良さや空間の多様性を感じる一つの要素になるのかなと感じています。

とはいってもベースとなる高さはあるので、設計の打ち合わせの段階では、キッチンや寝室、廊下、洗面などの天井高は少し低めの2250mmくらいがいいなぁと話をしていました。リビングは勾配天井だし、ピアノの部屋も3000mmくらいの高さがあるので、寝室やキッチンは少し低めで落ち着いた方がいいと思ったためです。それに二階に上がる階段数も少なくなるし、家の重心も低くなるので外観もカッコよくなる(はず)。でも、最終的なベースとなる天井高は2380mmに。どうしてかなぁと思っていました。

一般的にいうと、天井高を下げる際の制約になるものとして、建具とレンジフードがあります。サッシや既製品のドアだと、高さは2000mmや 2200mmのものが多く、確かに建築基準法最低限の2100mmにしようとすると、2200mmのサッシやドアは使えませんが、お願いしていた2250mmの天井高であれば、問題ないはずです。特に我が家ではごく標準的な高さ2000mmのサッシですし、引戸も全て造作ですので、ますます問題ないはず。うーむ。

一方、レンジフードは、調理機器から最低800mm距離をあけなければならないので、もしキッチンの高さが900mmだとするとレンジフード下端の高さが1700mmになります(これだと頭をぶつける人がいるのでもう少し高くする人もいます。)。ところが、壁付キッチン用のレンジフードであれば問題ないのですが、アイランドやペニンシュラ型キッチンに使うレンジフード、特にアリアフィーナなどのスタイリッシュなものは、なんとレンジフード自体の高さが700mmあるのです。キッチンの高さ900mm、調理機器距離800mm、レンジフード高さ700mmを合計すると、2400mm。まさに天井高としてこれが必要になるのです。

我が家も最初選んでいたアリアフィーナのレンジフードが天井(2380mm)に収まりませんと言われて、渡辺製作所のアーチ型のレンジフード(最低高さ550mm)に変更したことがありました。しかし、550mmなら天井高2250mmにもできるよなぁ。

きっと2380mmに天井高にしなければならない理由があったのでしょうが、この時は理由も聞けず、コロナや海外居住だったため、きちんと確認できないでいました。

ところが最近気づいたのです。推測ですがその理由を。多分理由は玄関ドアです。うちはYKKのイノベストというドアを使っているのですが、YKKのカタログを別件で見ていたら、ドアの高さが2330mmとあったのです。

実は、うちは特にお願いして、玄関土間と床面が同じ高さになっていて段差がありません。ちょっとわかりにくいですが、こんな感じです。

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なるほど、玄関ドアの高さの2330mmが制約になって、天井高が2380mmだったのかな。一部吹抜けになっているのでわかりにくいですが、確かに、玄関ドアはほぼ天井に張り付いています。

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YKKのカタログによれば高さは特注で変えられるようですし、他の木製高断熱ドアなどだともっと高さの低いものもあるので、コストを考えなければドアの高さと天井高を低くする選択肢はないことはないのですが、入居後一年にしてなんとなく納得したのでした。でも今の天井高には満足しています(笑)。