八ヶ岳西麓 二拠点生活

海外居住中にもかかわらず、八ヶ岳西麓での二拠点居住を目指している50代夫婦の土地探し、家づくり、二拠点居住準備を中心としたブログです。将来的には移住を予定しています。

OMソーラー 結構快適です

山口工務店の家には、ほぼ(90%以上らしい)OMソーラーが設置されています。OMソーラーは、太陽光ではなく、太陽熱を活用した暖房装置兼換気装置です。屋根の集熱面で暖められた空気をダクトで床下に送り、床面のスリットから暖められた空気を室内に出す仕組みです。OMソーラーの仕組みは、OMソーラーのHPをご覧ください。

omsolar.jp

屋根の集熱面は晴天になれば、冬でも50度程度、夏では70度ほどになります。夏は暖房に使わないので、本来であればこれをお湯採りに使えるのですが、現在のところ、オール電化に対応したお湯採りシステムがないようなので、うちでは断念。夏は熱くなった空気はそのまま外に排気されます。

一方、暖房に使う場合は暖気は床下に送られて、床面のスリットからそよそよと暖気が出てきます。スリットは金物が多いようですが、山口工務店では、木製のスリットを作ってくれています。

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4月初めから3か月ほど暮らしていましたが、室内の気温がかなり安定しているので快適です。4月の初めには外気温が氷点下になる日もありましたが、室内は18度程度。昼間太陽熱で暖められた空気が床下を通る際に基礎コンクリートに蓄熱されるようで、夜になっても簡単には室温が下がりません。朝方はちょっと暖房が欲しいかなとも思いましたが、なくても何とかなる程度。東京のマンションで氷点下になったときは寒くて凍えそうだったので、ずいぶんと違います。太陽が出始めると、すぐにOMソーラーが動き始め、室温は日中は22-23度程度まで上がってくれます。

一方で、夏は、屋根の熱がそのまま外に強制排気されるので、室内の気温が上がりにくくなっています。珪藻土をはじめとした自然素材の効果もあるのでしょうが、室内にいるとサラッとした感じで暑さをあまり感じません。

ちなみに、昨日今日と、この八ヶ岳でも気温が高く30度以上になっていましたが、OMソーラーのコントローラーの表示はこんな感じ。

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外気温は35度近く、屋根面は70度くらいになっていますが、室内は26度。快適です。

OMソーラーの効果についてはいろいろと意見があるようですが、八ヶ岳山麓のように、冬の期間が比較的長く暖房期間が長く、寒暖差が大きく、冬の晴天率が高い地域では、非常に有効な暖房装置だと思います。ただし、日本海側のように冬に晴天があまり望めないような地域だと効果はかなり限定的ですね。

ちなみに夏の夜は放射冷却の気加熱を利用して涼しい空気を送り込むこともできるようです。どの程度効果があるのかはまだ分かりませんが、ちょっと楽しみです。

なお、OMソーラー動作中は室内が正圧となる第二種換気として換気装置が作動します。第一種か第三種がほとんどの換気装置の中では珍しいですね。