我が家の暖房器具は唯一ペレットストーブの「ほのか」です(OMソーラーを除く)。山形県にある山本製作所で作っている国産ペレットストーブで、操作も簡単で清掃もしやすい機種です。
ほのか/PS-631F-ペレットストーブの製品紹介 - 山本製作所 ペレットストーブ
ただ、最初は炎が大きくゆらゆらとしていて、薪ストーブの炎のように燃えていて、これがよい炎なのだと思っていたのですが、どうも煤の出る量が多く、説明書を再度読んだり、インターネットで検索すると、ペレットストーブで炎がゆらゆらとするのは不完全燃焼している証拠(なので煤がでる)で、空気量が足りないとのこと。本来のペレットストーブの炎は、立ち上がるような形状になるとのこと。当地は標高が1100mくらいあるので、標準的な空気供給量では少し足りなかったのかもしれません。マニュアルを見て、空気設定量を標準よりも多めにし、ペレット供給の初期設定も少し多めに変更したところ、炎が直立に立ち上がり、煤の量も激減しました。ちょっとわかりにくいですが写真を。
というわけで、ペレットストーブは順調に稼働中。
問題は、ペレットストーブも暖房能力そのもの。我が家は約40坪(畳数だと80畳)あるのですが、ほのかのカタログ値によれば、17~23畳用とのこと。もちろん、このカタログ値の前提になっている日本ガス石油機器工業会の算定の前提となっている住宅の仕様が相当昔のもので、昨今の住宅性能とはかけ離れたものであることは承知しているのですが、そうはいっても、実際にどうなのかなというのは懸念材料でありました。
というわけで、1月8日から9日にかけての状況。
1月8日は、日没前からすでに屋外は0℃程度となっていましたが、屋内はOMソーラーや窓からのダイレクトゲインも効いていて、約22℃程度。日没後の17時半頃にペレットストーブを点火して、最小出力のP1で運転開始。ほのかはP1とP2だと温風吹き出しを停止するので、とても静かです。そのまま21時半ころまでP1で運転。
外気温はすでにマイナス4℃(近くのアメダスのデータだとマイナス6℃)になっていましたが、屋内は21℃程度をキープしています。半袖、短パンというわけにはいきませんが、普通の冬服や室内着であれば、まったく寒さは感じません。吹抜けがあって、暖かい空気が二階に上がってしまうので、二階の方が少し暖かいですが、一階でも十分な暖かさ。
ペレットストーブを切って、翌朝の様子が次の通り。
この日は近くのアメダスの最低気温はマイナス10℃以下になっており、この冬一番の冷え込みでした。
室内の気温は17℃くらいです。まぁすごく暖かいということはないですが、起きるのがつらいことはありません。ペレットストーブの出力を最大のP4にすると、温風が噴出してきて、前面がすぐに暖まり始めます。
2時間ほど出力を徐々に下げながら、運転しましたが、1月9日は天気が良かったので、8時過ぎには日射取得が可能になったので、再びペレットストーブをオフに。
あとは、OMソーラーと南面窓からの日射取得で家中が20℃~22℃程度に。このOMソーラーの室内計は北側窓付近に設置されているので、リビングなどにある他の温度計で確認すると、室内温度は2-3℃高く、22℃~25℃くらいになっていました。
結論としては、朝2時間P3又はP4で、夕方以降P1又はP2程度でペレットストーブを運転する程度で、家中が20℃から25℃程度には保たれています。多少の温度差はありますが、玄関からトイレ、浴室、キッチン、リビングとほとんど同じような温度です。
もしもう少し寒ければ、2階の和室の扉を閉めると2階に暖機が抜けにくくなるので効果があります。また、サーキュレーターもあるので、暖気を二階から階下にまわすこともできますが、マイナス10℃くらいではそこまでの必要もなさそうです。
これくらいの運転だと、ペレット(10キロ入り)の使用量も3日に一袋程度で済みますが、日中の天気が悪いと昼間も運転する必要があるので、実質的には二日に一袋くらい使う感じになるでしょうか。伊那森林組合のピュア1号を一袋690円で買っているので、思ったほどの暖房費にはならないようです。
天気がいいと、家中暖かいし、八ヶ岳もきれいに見えて幸せになります。