八ヶ岳西麓 二拠点生活

海外居住中にもかかわらず、八ヶ岳西麓での二拠点居住を目指している50代夫婦の土地探し、家づくり、二拠点居住準備を中心としたブログです。将来的には移住を予定しています。

ソファーの検討

だんだんと家の建築が進捗して、細かい仕様も含めて決まっていくにつれ、関心が徐々に家具や家電に移ってきました。ベッドは現在使っているものを持っていく予定で、ダイニングテーブルはすでに一枚板のものを購入してしまったので、家具で残る大物はソファーです。

hippo-hippo.hatenablog.com

ソファーを購入するにあたっては、まずはいくつか条件を考えました。大体は以下の通りです。

  • 3人掛けで180~200センチ程度
  • カウチソファーにはしないが、オットマンを購入
  • 座面が分割されていなくて一枚であること(横になること想定)
  • 張り込みではなくカバーリングで洗濯可能(したがって基本ファブリック)
  • ハイバックではなく、できればロータイプに近いもの
  • ルンバが下を通ること
  • ある程度の耐久性があること

などです。最初いいなぁと思ったのは、NoyesのDecibel C4というソファー。これは典型的なロータイプのソファーで座面も背面も低く、部屋が広く見えそうです。脚の長さを変えることで(10センチか13センチ)少し座面は高くなりますが(それでも標準よりはだいぶ低い)ルンバも十分通ることができます。

 

NoyesのHPより Decibel C4 3人掛けワイド両肘

なかなか低くてかっこいいですね。ニトリなどのソファーよりは高いですが、お値段的にも十分予算内で、オットマンなどもあわせて購入できます。構造躯体は合板で、座面と背面はウレタンですので、すこし座り心地は硬い感じがしますが、この手のソファーは座るというよりは斜めにくつろぐという感じなので、多少硬くても悪くはありません。カバーリングも取り外し洗濯できますし、7年の保証もついているので耐久性もそれなりにありそうです。銀座と青山のショールームにも数度お邪魔し、ファブリックなどもほぼ決めてこれにしようかなとも思っていました。

ただ、家全体が無垢や自然素材を使っているのに、合板の構造躯体だったり、ソファーがやや現代的なテイストなのが気になり始めてしまいました。そこで、少し木工というかもう少し自然な感じのソファーも一応探してみることに。

最初に見たのは、皆さまご存じカリモク

カリモクHPより WG30

構造部分は無垢材でできていて、座面と背面のクッションは置いてあるだけなので、カバーを洗濯できるのみならず、クッションの交換も容易です。両側に肘がないのも、使いやすそう。デザイン的には結構ある感じですね。ただ、実際に座ってみると、座面の高さが標準的であるにもかかわらず、クッションが硬く(こうした木工系フレームではそのバランスが非常に難しいそうです)、またサイズ、特に奥行があまりないため、硬い座面にきっちり座るという形になってしまい、あまり快適感を感じられず。とりあえず保留。

次に見てみたのは、フランネルソファーのStrandというシリーズ。こんな形をしていて、特に後ろ側から見た格子状の細いフレームは他にはあまりなく素敵です。

フランネルソファーHPより Strand(ウォルナット)

木材もオークとウォルナットから選択でき、座面も背面も完全にとることもできます。背面のクッションは羽毛入りも選択可で、大きさも少し高い背面のものも選べます。なかなか姿も美しく、お値段的にもNoyesやカリモクと同程度。ただ、製造はベトナムで行っていて、塗装もウレタン塗装のみの選択。このあたりは少し減点ですね。座面もウレタンですので、木のフレームとあいまって座り心地は硬めです。肘があるのも検討の余地あり。ということでこれも候補にはなるものの保留。

次に見てみたのはマスターウォールのデニッシュソファー。これは少し現代的なのですが、無垢のフレームを下部に使っており、シンプルで美しい。ただし、背面部の構造は合板です。

 

マスターウォールHPより デニッシュソファー

何だか素敵じゃないですか。少し控えめだけどしっかり主張している無垢材。低いフォルム。シンプルなデザイン。素敵です。座り心地も他のソファーよりは少し柔らかく感じます。というのは、座面の下が単なる木の構造体ではなく、ゴムを使ったクッションを底面に使っているため。

ただ、座面が2つに分割されてしまうのが残念!これで一枚の座面ならなお良いのに。。。あと背面クッションを支える構造の部分の布地は張り込みなので背面クッション自体の洗濯交換はできるけど、構造部分の布地の洗濯はできないと。耐久性は十分にあるとは思うけど、案外背面って汚れるのでこれもマイナス。あとは価格ですね。他のソファーに比べると1.5倍くらいします。うーん。

というわけで、他も見てみようということで見に行ったのがSolidというブランド。これは、ナガノインテリアのブランドの一つで、基本的なデザインはナガノインテリアと共通なのですが、ディテールの部分がことなっており、個々の木材のフレームを見るとよりソリッドな尖ったデザインであることが特徴です。気に入ったのは、このSolid SLC02。

 

SolidのHPより SLC02

何だかデザインがすこしシャープで、陰影もはっきり出ていて素敵です。座面も一枚。木材も好きなブラックチェリーが選べます。ウォルナットは少し暗すぎるし、オークは明るすぎる上に黄色く変色するので、ブラックチェリーのように中間的な色でしかも経年変化で赤味がかっていくのは、無垢の床材(あづみの松)にも合うのではないかと。塗装も基本オイル塗装です。

しかも、座面にこの薄さなのにコイルが入っていて、他の木工系ソファーに比べると明らかに座り心地がいい!座面も背面はクッションももちろんカバーも全部交換可能です。フレームが無垢で耐久性があるので、たとえクッションがへたっても、将来交換できて長年使用できるのは大きな利点です。

座面の高さも1センチ単位で調整できて、座面高39センチ(標準)ならルンバも下を通れます。本当はもう少し低くてもいいのですが、ここはルンバを優先。また、ファブリックも、他のソファーメーカーではアクリル系のものしか選べませんが、Solidでは、帆布を選ぶことができます。帆布は少しゴワゴワしているので、人により好き嫌いがあると思いますが、自然な感じで私たちはお気に入り。全体的に自然の素材、本物の素材をできるだけ使用するというポリシーが感じられます。生産も国内で行っています。お値段的にもカリモクやNoyesと同程度かわずかに高い程度。特に悪い点もみつからない。うーん、もうこれで決まりのような。

念のため、翌日に同じデザインのナガノインテリア(本体)のソファーも見に行ってみました。

ナガノインテリア The Factory HPより

基本的にまったく同じデザインなのですが、ここのフレームに全体的に丸みがあります。ずいぶんと優しく、かわいらしい感じです。お子様が小さい家庭などではこちらの方がいいかもしれません。が、我々の選択はSolidで一致。

というわけで、Solidを購入することにしました。受注生産なので、2か月程度は納入までにかかるとのこと。家が4月引き渡しであればちょうどいいタイミングだったのかもしれません。ついでにサイドテーブルも購入してしまいました。