八ヶ岳西麓 二拠点生活

海外居住中にもかかわらず、八ヶ岳西麓での二拠点居住を目指している50代夫婦の土地探し、家づくり、二拠点居住準備を中心としたブログです。将来的には移住を予定しています。

キッチンレイアウト考

キッチンのレイアウトやシステムキッチンの選び方は本当に悩みますよね。我が家で予定しているキッチンの間取りやシステムキッチン(ウッドワンのスイージー)については、以前にもご紹介していますが、それも含めて、キッチンのことについてお話ししたいと思います。間取り全体についての以前の記事はこちら。

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キッチンの位置

我が家のキッチンは家の北側に面しています。北側には川が流れており、川沿いにはかなり大きな木がはえているので、北側に窓を設ければ、緑を楽しみ、キッチンに相応しい北側からの優しい間接光を入れることができます。逆に言えば、この環境があるからこそ、北側にキッチンをもってきたのであって、それを最大限に活かすため、北側にできるだけ大きな窓を設けたいというのが希望でした。

キッチンのレイアウト

北側に外を楽しめる窓を設けた場合に、一番自然な形のキッチンのレイアウトは壁付けのI型キッチンになるかと思います。炊事をしながら外の眺めを楽しむことができます。コスト的にも一番安く、レンジフードのコストや排気ダクトも最安最短ですみ、メリットがたくさんです。大きな窓を正面につけると上部吊戸はつけられませんので、収納が少なくなりますが、私たちは二人で料理することも多く、I型にする場合には、作業スペースと収納を兼ねて造作で作業台を作ってもらうことにしていました。イメージ的にはこんな感じです。

I型キッチン+作業台

幸い、Y工務店さんは造作には積極的に対応してくれるので、作業台自体もリーズナブルに作成してくれそうですし、工務店の施工事例をみても造作キッチンや作業台はたくさんあるので、キッチンと外部とのつながりを考えても、魅力的なレイアウトでした。

最終的にはこのレイアウト案は採用しなかったのですが、理由は、①ダイニングやリビングが作業台の手前に向けて縦長の配置になるので、キッチンが壁付けになると、どうしてもダイニングやリビングとの距離が長くなってしまい若干孤立感があること、②似た理由ですが、ダイニングやリビングに背を向けるのに抵抗があったこと、の2点です。機能面やコスト面ではこのレイアウトは魅力的なのですが、二人しかいないので、あまりいつも距離を感じるレイアウトもどうかなと(笑)。

対面キッチン I型+造作カウンターかフラット対面か

対面キッチンということになると、まず第一に候補に上がるのが、いわゆるI型キッチンに造作でカウンターを設置する形です。I型キッチンを使うのでコストが安いですし、造作をカウンターとして作ることで、収納スペースを作ることもできます。キッチン側の手元が隠れるので多少散らかっていても気にならないですし、コンセントや調味料を置けたりするメリットもあります。

Y工務店さんでも、システムキッチンを導入される方はこのパターンでレイアウトされる方も多いようです。工務店さんの施工例から写真をお借りしました。

工務店さんの施工事例より

私個人的には、このI型+造作カウンターは、既成のシステムキッチンの利便性と造作収納の質感の良さのいいところを組み合わせていて、なかなかいいと思うのですが、妻はお気に召さないそうです。この立ち上がりのあるカウンターが昭和を感じるのだとか。確かに、昭和の終わりから平成の初めにかけて、多くのマンションや建売住宅で対面キッチンというとこういったカウンターが立ち上がったキッチンが採用されていました(ただし、吊戸棚があるケースがほとんどだったので、この写真のように吊戸がなければ、ちょっと違うとは思うのですが)。もし、この形のキッチンだったら、(デザインは今一つ?だけど丈夫な)タカラスタンダードのホーローキッチンを使ってカウンター造作もありかなと思います。ただ、ここで妻と争っても勝ち目はないので、キッチンはフラット対面を考えることになりました。

フラット対面キッチン II型かアイランド/ペニンシュラ

フラット対面キッチンということになると多くの方は、アイランド型又はペニンシュラ型を検討されるかと思います。ただ、我々は最初はII型(グラフテクトでいうデュエ)を検討していました。

II型は、シンクと加熱機器が別々になっていて、通常はシンクがアイランド(又はペニンシュラ)で加熱機器側が壁付けになっています。キッチンの長さが短くて済むので(1800㎜程度でも可)、狭い間口のキッチンでもアイランド的なキッチンが設置可能になります。また、加熱機器が壁付けになるので、レンジフードの設置、排気、油跳ねなどの面で有利にもなります。また、振り返ればコンロ(シンク)があるので移動距離が最低限ですみ、コンロとシンクの位置が対角線上に少しずれていれば、二人での作業もしやすいです。現在の海外のアパートでもII型キッチンですが、作業は非常にしやすいと感じています。

欠点としては、シンクとコンロを行き来するので、水が垂れたり、食べ物が床に落ちたりして汚れやすいこと、システムキッチンメーカーで用意のないケースが多いこと、用意があっても価格が高くなりがちなこと、などがあります。

グラフテクトのカタログにわかりやすく、II型(デュエ)とアイランド/ペニンシュラ型のキッチンのレイアウトが出ていたので、お借りして載せておきます。

グラフテクトのカタログから

グラフテクトは、キッチンのレイアウトにかかわらず、すべて同一価格なので、特にII型のレイアウトをご希望で、かつ、グラフテクトの仕様が気に入っている場合には、検討されるといいのではないかと思います。我々の場合には、希望と合わない点があったので、グラフテクトはあきらめました(笑)。以前の記事はこちら。

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クリナップや他のメーカーでもII型の見積がとれるところはお願いしたのですが、全体的にペニンシュラ型のキッチンに比べても2-3割程度値段が高いところが多く、また、最終的な間取りの中で、II型よりもペニンシュラ型のキッチンの方が収まりがよいと判断したので、最終的には、ウッドワンペニンシュラ型のキッチンにすることにしました。

ウッドワンのキッチンは、我々の基本的な希望であった、(1)無垢の床や珪藻土といった周辺の材質に負けない仕様(無垢のパイン材やバイブレーションステンレスを利用した面材)、(2)フロントオープンの食洗器(AEG/ミーレ食洗器組み入れ可能)、(3)200V仕様の電気オーブンレンジを組み入れられること(日立又はパナソニック)、(4)フラット対面キッチンの背面収納が活用できること、などをすべて満たしたので、少し他よりも値段が高かったのですが、これはやむを得ないかと(笑)。ウッドワンショールーム訪問と選んだキッチンの仕様の記事はこちらにあります。

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キッチンとダイニングテーブル

我々の間取りでもそうですが、キッチンがキッチンとして独立している間取りは最近ではほとんどないので、キッチンとダイニングやリビングとのレイアウト関係をどう作るかというのは非常に重要です。特に、ダイニングテーブルとの関係は、作業効率や間取り全体の構成にも影響があります。

フラット対面キッチンの場合には、上のグラフテクトのレイアウトにもありますが、大きく分けるとキッチンに横並びでダイニングテーブルを置くレイアウト(01と03)と対面キッチンの正面にダイニングテーブルを置くレイアウト(02、04、05と06)があります。最近は、キッチンからすぐ配膳や片付けができるということで、横並びのダイニングテーブル配置が人気のようです。

我々も両方のケースを考えてみましたが、(1)横並びダイニングとする場合には、対面キッチンの正面にリビングが来るような間取り(すなわちLDKがL字型をしている)場合には、収まりもよく効率的な配置ができそうですが、我々の全体間取りではそれは難しそうであること、(2)これは趣味の問題ではありますが、キッチンの真横のダイニングテーブルで食事するというのがどうも慣れないし落ち着かない(キッチンの状況が丸見えなので)こと、(3)キッチンにダイニングテーブルを横付けすると相当長い距離になり、回遊するとしても配膳以外では非効率的な動線になりやすいこと、(4)子育て共働き世代のような時間的制約がないこと、などから、対面キッチンの正面にダイニングテーブルを配置する形とすることにしました。

 

だいぶ長くなったので、我々のキッチンそのもののレイアウトについては、次の回にお話しすることにしたいと思います。