八ヶ岳西麓 二拠点生活

海外居住中にもかかわらず、八ヶ岳西麓での二拠点居住を目指している50代夫婦の土地探し、家づくり、二拠点居住準備を中心としたブログです。将来的には移住を予定しています。

間口と奥行

以前、間取りのことを記事にした時に、開口部の大きさや窓の高さ(2000mm)を目一杯広げるのではなく、少し絞った方がいいと思っているという趣旨のことを書きました。

実際に、真夏のビーチの直射日光には耐えられないというか、木漏れ日くらいの方が心地よく感じるというか、まぁ要は年をとっただけのような気もしますが。

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そんな時に、伊礼先生が対談の中でこんなことをおっしゃっていました。

(以下引用)

大開口で天井高の空間は開放的で気持ちがいいですよね。私も、二間開口でフルオープンの設計を取り入れることがありますが、その場合、上の部分は壁にして明るくなりすぎないようにコントロールしています。
大きな開口部をつくるときは、開口部と同じかそれ以上の奥行きをつくらないと、部屋の隅から隅までが明るくなりすぎてしまいます。開口部は明るいけど、少し奥まった所には暗い部分もある。そんな陰影がある建築が「粋」だと思いますね。

(引用終わり)

なるほどなぁと。照明の考え方にも通じるかもしれませんが、明るいところと暗いところを作ることで、空間に奥行きと広がりを与える。間口よりも奥行きを取るというのは、実際には、予算や敷地、面積の制約などで難しいことも多いと思いますが、効率性一辺倒ではないちょっとしたゆとりや視点の持ち方が大事なのだと思った次第。

住宅や建築というのは本当に奥が深い。

雨氷

一昨日から昨日にかけて雨混じりの雪から水が凍って電線や架線に貼り付いてしまう現象が起きたようですね。実は珍しい現象で、しなの鉄道もこのために一部区間で運休になってしまったとか。

同じ現象ではないかもしれませんが、庭にある木々の枝にも雪というよりは氷が貼り付いています。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、写真を。

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太陽の光に枝についた氷が反射してキラキラしているのですが、写真ではそれがうまく切り取れないですね。でもきっと上手に撮ればうまく伝わるんだろうな。何事も奥深い。

八ヶ岳デイズ

八ヶ岳デイズという八ヶ岳近辺でのライフスタイルや移住などを中心に編集されている雑誌があります。雑誌といっても半年ごと程度の発行のようですが。私たちも長野県に移ってくる前は、よく買って読んでいましたし、土地選びや工務店選びの参考にもしていました。

どの号にも住宅のコーナーがあって、山口工務店さんもほとんどの号にその建築された住宅が掲載されているのですが、先日、山口工務店から同誌の取材依頼の連絡が。というわけで、八ヶ岳デイズの取材を受けることになりました。うちの場合、建物の形や外観、間取りもまぁ普通ですし、中で使っている素材も山口工務店の標準的な仕様なので、どうして候補になったのかはわかりませんが、普通に近いものを求めていたのかな?

私は海外にいたので、Zoomで最初の挨拶のみ。実際の取材とインタビューは妻が受けておりました。天気が良くなって何より。

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本当に掲載されるのかな?ちょっとよく分かりませんが、もし出るならどんな風になるのか楽しみではあります。次号は3月下旬に発売だそう。

電柱を支えるワイヤー線

敷地内に電柱があります。人工物なのであまり好ましくはないのですが、電力供給には必要ですし、中部電力さんからもわずかながら電柱敷地使用料ももらえたりするので、まぁ仕方ないかと。色もコンクリート色でそれほど主張しないので、将来的には植栽で少し隠せばいいかなと思っています。

一方でどうにも目立って仕方のないのが、電柱を支えるワイヤー線の黄色のカバー。玄関からも、

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北側の庭から見てみても

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なんかこの虎柄の黄色いカバーが気になって仕方ありません。植栽でカバーしようかとも思いましたが、カバーの色が目立ちすぎてそれも難しい。

本来、このカバーは、引っかかったり、ぶつかったりしないように、目立つ色にしてあるのであって、道路など公共の場所に設置されているときは手を加えることはできません。ただ、うちの場合には全て敷地内なので多少の融通はきくようです。

最初はペンキで色を塗ろうかと思いましたが、ペンキを塗ってしまうと元に戻すのが難しいかと思って、茶色の融着テープを巻いてみることにしました。

近くで見るとボコボコ、ガタガタですが、なんとなく目立たなくなりました。

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雪が降った日にもなんとか今のところ耐えてくれています(ちょっと柱の陰と雪の付着で見にくいですが。)。

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家づくりでこだわったポイント

家をつくるに当たって皆さんこだわりのポイントってありますよね。例えば、家事動線、回遊動線、高断熱高気密、対面キッチン、外観などなど。これはこれでとても大事で、私たちも回遊動線、水回りの近接化、対面ペニンシュラキッチンなども大いに気にして家づくりをしてきました。でも、もう少し大きな原則みたいなところで重要だと考えてきたポイントをご紹介します。基本的にはどうやったら居心地のいい空間を作れるかという観点です。

(1) 視線の抜け

家の物理的な広さはもちろん大事なのですが、それ以上に体感的に広さを感じ、外部とのつながりを感じるために、自分たちが家のどこかにいるときにどのような景色を切り取れるのか、どの方向に視線を向けたいのかを常に考えて工務店さんと話してきました。例えば、玄関から、キッチンから、リビングに座っている時、階段から、和室から、そしてピアノを弾いているとき。いい景色を切り取れるとそれは居心地のいい場所にもつながります。

例えば、玄関からリビングに入ってきた時、対角線上にコーナーサッシを設けて視線を長くとる。

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リビングに座った時に北側の木々が視界に入るようにする。

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ピアノを弾いている時にまたちょっとした休息時に北側の景色を楽しむ。

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キッチンやダイニングから南側北側両方の広がりを感じる。

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和室は座った視点で窓を低くして外の景色を楽しむ。

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などなど。もちろん、都会の密集地などでは難しいこともありますが、家の環境でどこが一番気持ちいいところなのかを考えて窓を設けました。そういう意味では断熱的には不利ですが、わが家では北側の小川と木立に向かって多くの窓を設置してしています。

(2)光の入り具合

太陽は動いていますので、季節によりますがいろいろな方角、角度から光が入ってきます。家の中でも、複数の方角や高さから日光や反射光が入ってくると複雑な陰影と変化を部屋の中にもたらします。家の中心にあるリビングやダイニングには複数(できれば高さの変化も含めた3方向以上)の方角から明るさが取れるように考えました。北側は夏の朝夕の一時期を除き直射日光が入ることはありませんが、リビング南面や西面の力強い明るさを補完し、変化をもたらしてくれます。

(3) 天井の高さの変化

天井の高さに変化があるとなんだかリズミカルな感じがして広がりや空間の個性を感じます。わが家では、廊下やで洗面、寝室などの天井の基準は2.38mですが、リビングダイニングは勾配天井で最大5m超。

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ピアノの部屋は音響を考慮して3m超。

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でもその横にくっついている(奥に見える)在宅勤務用書斎とベンチのあるスペースはグッと低くなって2m強。

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2階の部屋は和室も含めて勾配天井で全体的に高さも抑えめでロフト風。

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そして玄関には上部に明りとり用の窓を設けた吹抜け。

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けっこう家の中をぐるぐる回っているだけでも変化に富んでいて楽しいです(笑)。

(4)できるだけ自然素材や質の良い素材でシンプルに

これは特に説明してする必要もないですね。床は無垢(あづみの松、一部水回りのみコルク床)、壁は白系の珪藻土、天井は杉板貼り。建具は収納や引戸は全て造作で。手に触れるところ、スイッチやタオル掛けなどはワンランク上(アドバンスシリーズや真鍮製など)のものを使用。

どうせ家具や家電を入れると色が増えてしまうのでアクセントクロス的なものは一切なし。皆さんが悩まれるクロスの選定やアクセントクロス、エコカラット選びなど一切関わらなかったので楽でした。

こうして見ると、先日ご紹介下飯塚先生や伊礼先生の考え方の影響を受けていますね。

 

大雪

昨日から今日にかけて大雪でしたね。この付近でも20〜30センチくらいの積雪。高速道路や鉄道、国道すら通行止め。いくつか写真を。車や物置も埋もれ気味。

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でも雪が降るとなんかきれいですね。

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庭にやってきた森の住人

妻からこんな写真が送られてきました。キッチンから見た裏庭の様子です。

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そうこれはきっとキジですね(多分)。周囲には住宅も建っていますが、どこからか遊びに来てくれたようです。ちょっと背景と同化してわかりにくいですが、もう一枚。

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しばらく様子を見ていたら人間に気づいたのか早足で逃げていったそう。

そういえば、表の庭に出てみると畑(予定地)にはこんな足跡🐾が。

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この足跡はなんだろう?鹿かな。付近では時々目撃情報があります。足跡はブルーベリーの植えてある区画に続いていました。もしかしてブルーベリーの芽とか食べられてしまった?ブルーベリー今年できなくなるのは困るなぁ。