久しぶりにインドネシアにやってきました。といっても、以前に観光でバリ島に行ったことがあるだけで、ジャカルタは初めてです。結構、日本との関係は深い国なのですが、今まで機会はなく。なのでジャカルタのイメージも随分と前のままで、なんとなく発展はしているけども、少し垢抜けない、ゴミゴミした街といったイメージでした。
でも実際に来てみると随分と違っていました。中心部とはいえ、高層ビルやモールが林立。
歩道も随分と広く整備されていて、自転車レーンや面白い自転車置場もありました。
コロナの影響もあったのかもしれませんが、アジア各国では、急速に歩行者や自転車に対する認識が高まっている感じがします。
ジャカルタにはBRTと呼ばれる専用レーンやプラットフォームのあるバスシステムが広く整備されていて、都市交通の主要部分を担っています。
地下鉄や高架鉄道よりも明らかにコストが低く、整備期間も短くて済み、末端部では普通のバスのようにネットワークを広げられるメリットがあるのに、どうして日本ではほとんど普及しないんでしょうかね。中規模都市では需要もあると思うのですが、道路が狭いからかな。
このバスシステムも電動バスに転換されつつあり、さらに環境にやさしく、静かでスムーズな運行が可能になっています。電動バスは明らかにアジア各国の方が先行していますね。ジャカルタでは2030年までに全てのバスを電動化するそうです。
ちなみにバスだけでなくバイクも電動化中。これはバッテリースワッピングでバッテリーごと交換します。台湾や韓国ではすでに非常にポピュラーです。
BRT以外にも地下鉄が最近日本の協力で開通し、現在は延伸工事中です。清水建設さんが工事を請け負っておられるようですね。
他にもLRTや近郊電車のネットワークも急速に充実してきており、公共交通機関だけでもかなりの移動が可能になっています。一昔前のぼったくりタクシーとトゥクトゥクと非常に旧式のバスしかなかった時代とは大違い。
そんなわけで、BRTに乗って、ジャカルタの北の方にある旧市街地に行ってみました。
ちょっと治安が悪いとネット情報にあったので、用心していきましたが、朝一だったこともあり、ジョギングや散歩している人も多くのんびりしたもの。旧植民地時代の建物が残る一角で、博物館などもあり、狭いエリアですが車両の侵入も規制されており、十分に雰囲気を楽しむことができました。
ちなみに、食も充実しており、インドネシア料理はもちろんですが、
何とムスリムの国なのにトンカツまで食べられてびっくり。
ただお値段は2000円ほど。日本の方が安いですね、きっと。